
「あ~あ、私たち離婚するのにマイホームなんて買わなきゃよかったわ」
そう嘆いて後悔するご夫婦もたくさんいます。
実はマイホームが離婚で後悔する原因に「住宅ローンがあるから離婚できない」ということがあるのです。
しかし、これは離婚するにあたっての避けては通れない問題です。
家を買ってから喧嘩ばかり!マイホーム購入が離婚の原因の夫婦も多い
夢にまで見た憧れのマイホーム。
でも、家を買ってから喧嘩ばかりのギスギスした生活になてしまった。
最終的にはもう修復できないくらいに崩壊した夫婦関係。
ついには離婚することになってしまった。
これ、作り話でもなんでもなくて意外にどこにでもある悲劇なんです。
どうしても、目いっぱい無理をしてしまうのがマイホーム購入で利用する住宅ローンです。
百戦錬磨の不動産営業マンは、あの手この手で購入者の夢を大きく膨らませていくのです。
なぜなら、マイホームの購入金額が大きく膨らめば膨らむほど彼らは儲かるからです。
「住宅ローンの滞納」は最悪のケースです。
しかし、もっとも避けなければいけないのが「住宅ローン返済のためにサラ金か借りる」ことです。
そんなことをしてしまうと、あっという間に雪ダルマ式に借金が増えてしまいます。
そうなる前に、なんとかしなければなりません。
生活が苦しくなると夫婦の関係はギスギスするのが当たり前
生活が苦しくなり余裕がなくなると、夫婦の関係はギスギスしてしまうのは避けられません。
妻からすれば「子育て」と「家事」もこなしながら、パートに出て少しでも家計の足しにしなければなりません。
でも、夫は相変わらず協力もしてくれない。
そんな状況が続くと、妻のストレスが爆発してしまう親当然です。
マイホームが離婚で後悔することになる理由は離婚したくでもできないこと
マイホームが離婚で後悔することになる一番大きな理由は、離婚したくでもできないことです。
離婚できないのは住宅ローンがあるから
離する夫婦で話し合いをすることはたくさなります。
・慰謝料?
・財産分与?
・親権?
・養育費?
それも大事ですが、持ち家などマイホームを持っているご夫婦の場合は「マイホームの住宅ローンをどうする?」という大問題がそれに加わります。
特に今は共働き夫婦が当たり前のなので、夫婦ふたりが同時に組む住宅ローン(ペアローン)がほとんどです。
そうなると離婚という形で縁は切れても、住宅ローンの共同債務者という関係は断ち切れないのです。
「住宅ローンは俺が払っていくから」そんな旦那の口約束なんか信じられない
<
離婚に際して、今の家から妻のあなたと子供が出て行って、夫がそのまま住み続ける場合もあるでしょう。
あるいは、夫が出て行って妻と子供が住み続ける場合もあるでしょう。
その時に「おまえの分の住宅ローンも俺が払っていくから」と夫は言うかも知れません。
あるいは、夫が出て行って妻と子供がそのまま今の家に住み続ける場合は「養育費代わり」に夫が住宅ローンを払い続けることを約束するかもしれません。
しかし、あなたが三行半を叩きつけた元夫です。
そんな元夫がきちんと住宅ローンを払い続けて行けると思いますか?
それに離婚後の生活は夫にとっても大変厳しいものになります。
月に3万円程度の養育費でさえ払えない夫がほとんどなのに、自分の生活とさらに住宅ローンの負担は滞納するリスクはとても大きいと言えます。
離婚による住宅ローンの名義変更はできない
夫婦共同で組んだ住宅ローン(ペアローン)の場合、
「私たち、離婚するんだからもう赤の他人でしょ!
だから、私の分の住宅ローンは夫のあなたの名義に一本化してください」
「私の連帯保証人を外してください」
と考えるかもしれません。
しかし、離婚による住宅ローンの名義変更はできません。
これをするには、新たに住宅ローンを借り換えをするしかないのですがこれが本当に難しいのです。
マイホーム購入時よりも、相当収入が増えていれば可能ですが、多くの方はそこまで増えていることはありません。
後悔する前に離婚するならマイホームの値段くらい調べておきなさい
現実的に夫婦共同名義のペアローンの共同名義を妻単独名義に換える住宅ローンの借り換えはとてもハードルが高いです。
ですので、離婚するならマイホームは売却すべきです。
多くの妻たちは「子供のため」といってそのまま今の家に住み続けたがりますが、それは得策ではありません。
また、正直なところ「子供の教育のため」「転校させるのはかわいそう」と言われますが、実のところ自分の見栄やプライドの部分も少なくありません。
旦那とは離婚したい
でもい、今の生活レベルは落したくない
それが本音ではないですか?
旦那と離婚するなら、今のマイホームは明らかにオーバースペックです。
女一人で稼いでいかなければならない離婚後の生活は、それなりの生活レベルに修正しなければなりません。
それに、いつまでも住宅ローンのことで元夫となんらかの関係を続けていくのは精神的なストレスも大きいものです。
オーバーローンか?アンダーローンか?
オーバーローンとは「売却可能価格」(低)<「住宅ローン残債」(高)の状態のことです。
つまり、売却価格で受託ローンが清算できない状態です。
こうなると、売却するには住宅ローン清算のために持ち出しが発生します。
アンダーローンとはは「売却可能価格」(高)>「住宅ローン残債」(安)の状態のことです。
これは売却したら、お金が残る状態です。
オーバーローンの場合は財産分与の対象にはなりませんが、アンダーローンの場合は財産分与の対象となります。
オーバーローンならいくら持ち出しか?
「うちのマイホームの場合、オーバーローンになるはずだから離婚できない」
そう考えて、簡単に離婚を諦める方も少なくありません。
でも、実際のオーバーローンでいくらの持ち出しになるかきちんと調べましたか?
意外とオーバーローンの場合でも持ち出し金額はそう大きな金額ではないことも少なくありません。
離婚でマイホームを売却する場合、売却での持ち出し金額は2~3百万円程度のこともよくあるのです。
2~3百万円の損といえば、例えば「車をぶつけた全損事故になっちゃった」程度ではありませんか?
それくらいの負担と、これからもずっとギスギスした夫婦関係を続けたまま同じ屋根の下で暮らしていくことでは、どちらが精神的ストレスがに大きいでしょうか?
まさしく「損して得取れ」の考え方も大事です。
それくらいの金額なら、実家の親に頭を下げてでもお金を捻出すべきです。
それできちんとスッキリ離婚できるのなら、お安いものだと私は思います。
住宅ローンの残債額以上で売れるのか?
もしもオーバーローンならいくらの持ち出しなのか?
まずはそこから調べておかないといけません。
今の家の値段を調べるなら不動産一括査定が簡単で便利です。
離婚するなら住宅ローンでも縁を切ることが重要
離婚とは夫婦が赤の他人になることです。
それなのに、住宅ローンに関して。縁が切れないというのはとても不自然な状態が続くことですし、そのために危険なリスクを抱え続けていくことなのです。
多少の損失は覚悟しておいてでも、離婚する前にマイホームがあり住宅ローンが残っている夫婦は今の家の売却可能価格は知っておくべきです。
ゴールがみえれば離婚の準備もできる
マイホームの今の売却可能位価格を調べてみたら、住宅ローンの残額よりウン百万円少ない。
しかし、今の返済だとその金額になるには後●年後くらい。
そんな計画を立てることができれば、伝い仮面夫婦状態の生活も我慢ができます。
なぜなら、●年後という明確なゴールが設定できるからです。
その間にこそ、今の夫と離婚したい妻のあなたは着々と離婚の準備を進めていきましょう。
離婚後の生活は大変なことが予想されます。
そのために新しい仕事を探したり資格を取得したりとのんびりと構えている暇はないのです。